2010年08月23日
AcrySof® Multifocal Toric IOLについて
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2010年08月23日
2010年01月26日
トーリック眼内レンズを白内障手術時に入れると、前から持っていた乱視を軽減できます。
日本アルコン社から、アクリソフ IQ TORICが出ています。
ポイントは、乱視軸をしっかり合わせることです。
座位と仰臥位では、人眼だと少し、内側または外側に回旋します。
だから座位で、眼球にマークをつけ、それに対してトーリック眼内レンズを正確にあわせる事が大事になります。
いろいろなやり方があります。
IOLマスターで撮影したwhite to whiteの画面を、 そのまま印刷します。眼球につけたマークが、 真下または水平から何度ずれた位置にあるか、分度器で計測します。
または、前眼部の写真をパソコンに取り込み、フリーソフトの分度器を重ねて角度を計測する方法もあるそうです。
また、術後の軸ズレの評価をします。術後の眼内レンズの写真をphotoshop等にいれ、 ものさしツールで角度を計算し、予定角度と何度ずれているか調べます。 ±5度以内が多いそうです。
David Chang先生は1. 1%(3/263眼) に角度修正をしたそうです。術後すぐであれば、BSSのみで修正可能だそうです。
トーリック眼内レンズ入った眼球に網膜はく離が生じて、硝子体手術が必要になったとき問題は無いでしょうか?角膜上に接触型レンズをのせてする硝子体切除術において、普通の単焦点眼内レンズと変わらず 問題ありません。 広角観察システムでも、単焦点レンズの様にみえて問題ありません。
人眼は、加齢とともに多少倒乱視化するので直乱視は少し残したほうが良いようです。
日本では、SN6AT3 SN6AT4 SN6AT5の3種類ですが、 外国ではもっと乱視度数の入ったSN6AT6 SN6AT7などもあるようです。
2009年08月09日
平成21年8月3日、日本アルコンは、乱視を矯正する眼内レンズ「アルコン® アクリソフ®
IQトーリック シングルピース」(以下、アクリソフ® IQ TORIC)を発売しました。
アクリソフ® IQ TORICは、白内障手術患者さんが術前から持っていた乱視を軽減し、 手術後の遠距離視力を改善する光学設計を有しています。つまり、白内障手術をすると乱視も軽減できます。
乱視を正しく軽減するためには、乱視軸を正確に合わせなくてはなりません。
2009年06月25日
2009年06月24日
遠近両用眼内レンズは、近くと遠くの両方に焦点をあわせることができます。しかし、 若い頃のように 自由にピント合わせができるわけではありません。
多焦点眼内レンズということもありますが、遠近両用眼内レンズといった方が正確でしょう。
つまり、中間距離の所がやや見にくいということです。
そうはいっても単焦点レンズよりは、遠近両用眼内レンズの方が見やすいです。
2009年06月15日
日本アルコン社より遠近両用眼内レンズ(ReSTOR レストア)が出されています。 このレンズを中心に当ブログで遠近両用眼内レンズについて発表していきたいと思います。左のような形状をしています。
モデル名:SN6AD3
光学径:6mm
全長:13mm
材質:アクリル樹脂 シングルピース

①単焦点眼内レンズの見え方(イメージ)
白内障術後に入れる眼内レンズは、一般的には単焦点眼内レンズです。つまり、遠方に焦点が合えば近くはかすみ、 老眼鏡が必要になります。近くに焦点があえば、遠方はぼけるため、遠用眼鏡が必要になります。

②遠近両用眼内レンズの見え方(イメージ)
遠方も近方もみえます。やや鮮明度は落ちますが、遠近両方共に見えます。
運転もデスクワークもメガネ無しでできることは、とても快適です。
2008年11月09日
その眼内レンズには、アクリルレンズ シリコンレンズ PMMAレンズの3種類があります。
日本での使用割合は、大雑把にアクリルレンズ80% シリコンレンズ10% PMMAレンズ10%だそうです。
(同じアクリルレンズでもメーカーにより、材料や添加物・製法が異なるわけで一概に言うことはできませんが、) アクリルレンズが大変多く使用されています。理由は「後発白内障が少ない。硝子体手術をするときに眼底が見やすい。」です。
一方、アクリルレンズはグリスニング(水滴がレンズの重合部に入り、濁る)やホワイトニング(レンズ表面に沈着し濁る) などの問題が起きることがあります。シリコンレンズのほうが、何年かしてみても、確かに濁りが生じにくい(安定性が良い)と思います。 シリコンレンズもレンズデザインの改善により、後発白内障が減っております。
つまり、アクリルレンズよりシリコンレンズがもっと見直されても良いかと思われます。
また術後、色が自然に見えるため着色レンズが多くなってきました。しかし、 20年30年経過したときに本当に眼に影響ないんでしょうか?少し心配です。
2008年11月08日
遠方の方はホテルルートイン中津川に宿泊して頂きます。
以前は食事の準備を当院でして、4つの病室に1泊入院して頂きました。
近くにホテルルートインができてからは、そちらに宿泊して頂き、翌日
診察にきていただきます。
2008年07月17日
日本アルコンから出ている遠近両用眼内レンズのReSTORの勉強会をしました。
院長・看護師・事務員のほぼ全員が聞きました。
ReSTORの構造から特徴などわかりやすく説明をして頂きました。
ハローやグレアなどの問題もあり、遠近両用眼内レンズが完璧というわけではありません。
また、このレンズを入れれば、全員がメガネ無しで遠くも近くも見えるわけではありません。
しかし、今の遠近両用眼内レンズは昔の遠近両用眼内レンズより改善されています。
また単焦点眼内レンズよりは便利であるのも事実であり、将来、 遠近両用眼内レンズが白内障手術の標準レンズになるものと思われます。
そのときに向けて勉強して参ります。
2008年06月29日
白内障の手術後に色が今までと違って見えることは、よくあります。
白内障で黄白色に濁ったレンズを透明なレンズに入れ替えるからです。
そこで眼内レンズをやや黄色に着色したレンズがあります。興和より出ているAvanseeというレンズです。
画家などの微妙な色の違いが大切な仕事の方にはよいかもしれません。
2008年06月27日
今回の学会(第47回日本白内障学会総会・第23回日本眼内レンズ屈折手術学会総会)において、多焦点眼内レンズの話が多かったです。
多焦点眼内レンズ(Multifocal intraocular lens)だと、 遠方から近方までどこでも見えるイメージを与えますが、正確には遠方と近方の2箇所が見える遠近両用眼内レンズ (Bifocal intraocular lens)です。
多焦点眼内レンズには①回折型 ②屈折型の2種類があります。
①回折型は日本アルコン社よりReSTORが出ています。
回折型眼内レンズは近くが見やすい。両眼装用で回折型眼内レンズはコントラスト感度が上がる。
②屈折型にはAMO社からReZoomが出ています。
屈折型眼内レンズは遠方が見やすい。屈折型では小瞳孔では近くが見にくく、 直径3mm以内の瞳孔径では屈折型眼内レンズの適応ではない。
Arrayという遠近両用眼内レンズが以前出ていましたが、販売中止になりました。
米国のSamuel Masket先生(Jukes Stein Eye Institute-UCLA)の報告では、 米国で使用された多焦点眼内レンズ216,000眼のうち62%がReSTOR 28%がReZoom 10% がCrystalensだったそうです。
また多焦点眼内レンズを使用すれば、100%眼鏡が不要になるとオペ前に話してはいけない。眼鏡が必要になることもあるわけです。
現在の日本では保険を使ってこの多焦点眼内レンズを入れることはできません。手術料金(眼内レンズ代を含む) よりも眼内レンズ代の方が高く、手術をするほど赤字が増えるためです。手術は保険でして、 眼内レンズは患者さんより自費でいただくことは混合診療になるためできません。すべて自費でするしかありません。
今後、いろいろな眼内レンズがでてきます。非球面のReSTOR Aspheric(アルコン社) 回折型のテクニスマルチ ZM900(AMO社)屈折型眼内レンズのSFX-MV1(HOYA社)などです。
眼科医としては高付加価値の良い眼内レンズを入れたい。遠方と近方の両方が見える多焦点眼内レンズを、 早期に保険で入れることができるようになることを望みます。
2008年05月29日
白内障の手術をした直後は、よく見えていたのに、時間の経過とともに次第に視力が低下してくることが時にあります。 後発白内障といって、眼内レンズが入れてある袋(水晶体カプセル)が濁ってくるために視力が低下します。全員がなるわけではありませんし、 片眼だけのこともあります。
左図の方は、視力0.15(矯正不能)です。「手術したあとは良く見えたのに、3年たってまた見えなくなってきた」と、不安そうです。 「大丈夫です。YAGレーザーでよく見えるようになります」と説明しました。
ミドリンP点眼薬にて散瞳後、YAGレーザーを濁っている水晶体カプセルよりやや後方にピントをあわせて、 YAGレーザーを照射します。痛みはありません。入院の必要もありませんし、外来治療ですみます。
YAGレーザーにより眼内レンズにピット(傷)やクラック(亀裂)を生じないように注意深くレーザー照射する必要があります。
(写真掲載は、ご本人の了解を得ております。)
左の写真はYAGレーザー直後です。やや散瞳不良の方です。
切開方法は①十字切開法②円形切開法があります。
いつも十字切開法で行っています。円形切開法では、円形に切り取られた水晶体カプセルが浮遊し、飛蚊症を生じるためです。
翌日、視力は0.8(1.0x-0.5D)に回復しました。とても喜んで見えました。